確定申告について
2021.02.18 | yokota
若葉君:いよいよ確定申告の受付が始まりましたね。
先生:そうですね。個人事業主(フリーランス)の方は、毎年1月1日から12月31日までの1年間の利益と経費を確定させ、その年の収支を報告する必要があります。
若葉君:ポイントや2020年度確定申告の変更点や、注意点が知りたいです。
先生:わかりました。まず、納付方法を見てみましょう。
【納付方法】
①金融機関・税務署出向いて納付
②振替納税
→登録した金融機関の預貯金口座から、振替納税日に自動的に引き落とされる制度のことです。
※利用する場合は、「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を所轄の税務署へ提出する必要があります。
③ダイレクト納付等
→e-Taxにより申告書を提出した後、即時またはご自身で指定した期日に、口座引き落としにより国税を電子納付する手続きのことです。
※利用する場合は、e-Taxへの利用開始手続きと登録手続きを行う必要があります。
若葉君:②と③の違いはなんでしょうか?
先生:②は事前に税務署が定めた口座引落日に、自分の指定した口座から自動的に引き落としされるのに対して、③は自分で指定したタイミングで引き落としするといった違いですね。
若葉君:どちらも自分の指定した口座に残高があるのか要注意ですね。
先生:そうですね。次に申告方法を見てみましょう。
【申告方法】
①所轄税務署に送付する
②所轄の税務署の受付に持参する
※確定申告会場が設けられている税務署もありますが、新型コロナウイルスの影響により、人数制限が設けられている場合があります
③Etaxを使って、インターネット上で申告する
・マイナンバーカードをお持ちの方
タブレットやスマートフォンでも申告が可能になりました
国税庁HPより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-smartphone.htm
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei-mnc.htm
・マイナンバーカードをお持ちでない方
IDとパスワードを取得し、申告する方法です
国税庁HPより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/info-kakutei-idp.htm
若葉君:マイナンバーカードがあれば、スマートフォンでも確定申告出来るようになったんですね!
先生:ますます便利になってきましたよね!次に、2020年確定申告の注意点を見ていきましょう。まず、申告期限・納付期限が延長となりました。
【申告期限・納付期限】
従来 | 延長後 | |
所得税 | ||
2021年2月16日(火)~ 2021年3月15日(月) |
→ | 2021年4月15日(木) |
個人事業者の消費税 | ||
2021年2月16日(火)~ 2021年3月31日(水) |
→ | 2021年4月15日(木) |
贈与税 | ||
2021年2月1日(月)~ 2021年3月15日(月) |
→ | 2021年4月15日(木) |
また、振替納税日も延長となりました。
【振替納税日】
従来 | 延長後 | |
所得税 | ||
2021年4月19日(月) | → | 2021年5月31日(月) |
個人事業主の消費税 | ||
2021年4月23日(金) | → | 2021年5月24日(月) |
次に2020年度確定申告より、65万円の青色申告特別控除の適用要件が変更となりました。
①複式簿記②損益計算書と貸借対照表の添付③期限内申告に加え、e-Taxで申告をするまたは電子帳簿保存を行う必要があります。
①~③の要件で申告を行うと青色申告特別控除額は55万円となります。
他にも給与所得控除・公的年金等控除・基礎控除の改正、ひとり親に対する税制上の措置等の変更点があります。
国税庁HPより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/kaisei.htm
若葉君:ありがとうございます!
税理士法人わかばでは、確定申告のご依頼も承っております。
お早めにご相談ください。