現物出資という方法
2015.07.27 | 町田・相模原での創業サポート事務局
司法書士の佐伯です。
事務所の私の席が窓際にあるのですが、あまりにも暑いので接客スペースに避難して今日の記事は書いています(笑)。
さて、株式会社にせよ合同会社にせよ、会社を創るに当たって出資する必要があります。
通常は現金を出資してそれが会社設立後の資本金となるわけです。※厳密には資本準備金というものもありますが、通常は全額資本金にします。
でも、手持ちの現金が少なくて、出資金を多く出せない場合もあります。
実は、出資金=資本金の額が少ないと会社の信用面に影響が出ることがあります。
例えば金融機関から融資を受ける場合などです。
そこで、現物出資という方法があります。
これは、文字通り現物を出資するのです。
例えば車なんかを出資するのですね。
この車の価値が200万円だとすれば、現金で200万円出資したのと同じことになります。
現物出資をするときは、そのことを定款に定めなければならないのですが、その他に、この物の価値を判定するために原則として裁判所で選ばれた検査役の調査・証明が必要です。
その他、弁護士や税理士、不動産鑑定士などに証明してもらう方法もあります。
これはやっかいですよね。
非常に煩雑です。
ただし、現物出資の金額が500万円以下の場合は、このややこしい手続きをせずに、現物出資が出来るのです!
少額の現物出資は利用価値の高い方法といえます。
あまり細かいものを何でもかんでも現物出資することは出来ないのですが、車や有価証券など、ある程度価値のあるものであれば可能です。
手持ちの現金が少ない場合は現物出資も選択肢の一つです。